Case施工事例

マンション(在来型)浴室改修

10/11/01

東山区:今では少なくなってきたマンションの在来型(タイル)お風呂の工事です。

古いマンションで、床も壁もタイルの在来型お風呂の工事をさせていただきました。

ご相談

マンションで在来型のお風呂は珍しくなってきました。
古くなってきたがゆえに痛んできたので直したいとのご相談


検討

既存のお風呂が少し狭く、ユニットバスがはいりません。
したがってタイルの張替えなどの在来型工法での改修となります。

マンション側の修繕計画もあって管理組合さんのご指示(一部費用は管理組合よりの費用負担)で防水の修繕工事を含めることになり、今回は「排水口のドレン(水の落ち口の配管金口)」も入れ替える工事を含む事になりました。

かなりめずらしい系の工事となりました。いってみればほとんど無い工事です。
なので少し具体的に工程をブログに掲載です。

工事

最近ではユニットバスを入れることが多いので、とりわけ珍しくなってきた工事でした。

構造

お風呂内の構造的は、お風呂の床をみると下記の層になっています。

(1)一番上の表層部がタイルです。
(2)その下の層にタイルを張る前の下地モルタル層があります。
(3)その下に防水層を守る保護モルタルがあり
(4)その下に防水層があり
(5)その下に防水層を作るための ならしモルタル層があり
(6)その下に躯体があります。

作業

今回の工事では流れとして、
まず上記(2)のタイル下地までハツリ解体します。
その後、既存の上記(3)の保護層をモルタルでならし、その上に防水層を新たに作ります。
そして、防水層を保護するための保護モルタル層を作り、
さらにタイル下地としてのモルタル層を作りタイルを貼るという作業をします。
※昔の防水層の上に新しい防水層がある形です。

どんな感じか、写真を見てさい。


まずは工事前の状態です。

この現場のタイプは、排水が下の階の浴室天井に露出で出ている構造です。

工事前 風呂入り口
工事前の下の階の方のお風呂です。排水が見えます。

解体

上記既存からタイル及びタイル下地のモルタル層まで解体します。

写真は解体が終わった状態です

排水ドレンをとっちゃいます

下の階の方の浴室
下の階(排水取りました)

ここのマンションは下の階の天井に排水が出ているタイプです。
下の階の人のご許可をいただいて、下でも工事をします。
下の階の天井の写真です。左が施工前、右がドレンをとった後です。

ドレン交換固定

解体が終わり、古いドレン金具をとった後、
はじめに新しいドレンを付け、モルタルで固定します

下の階は、排水の先にバルブを付けておきます。後で漏水のテストをするためです。

次にドレンを付け替えたら、防水層を作るために、はつった後の床面や、
壁面をモルタルで平らにきれいにします。

解体後
下地モルタル後

防水

その後、防水をします。写真は本防水をする前の下地処理材を塗った後(左)です。
下地処理剤を塗った後、角(かど)部分の本防水が切れないようにテープで補強(右)します。

本防水をします
防水が完全に乾いたあと水をためて一晩置き、漏水の検査をします

テスト

防水工事が終わって乾いたら、つづいて漏水のテストをします。
下の階の天井にある排水の出口に仮に付けたバルブをしめたまま、お風呂の土間に水を貼ります。
このまま数時間しばらく様子を見ます。さらに一晩置きます。
漏れなどがないのを確認して次の工程に進みます。

仕上げの工程に入ります。
さいしょに防水層を保護するためのモルタル層を作ります。

仕上げ

防水層の保護モルタル下地が完成すると、その後タイル下地の作業にはいります。

最後に仕上げのタイルを張って、完成です。


浴槽の入れ替え、タイルの貼りかえ工事にプラスする防水工事のやりかえまでの工事が終了です。
下の階の方のご協力も必要ですので、手間やご協力の必要な工事です。

当然ですが、下の階のお家の排水もきちんと直して終了です。

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